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「仏教とは」 龍鳳院

 仏教とは読んで字のごとく「ほとけ」の教えです。
「ほとけ」とはほどけた(解けた)人間に対しての総称です。解けるというのはありとあらゆる柵(しがらみ)から解放されることを指します。いわゆる「解脱」した人間を指します。
 また、仏教とは、もう一つ「ほとけになる為の教え」という意味もあります。

 今より約2500年前にお釈迦様は「この世は苦しみの連続である。」とおっしゃいました。
この苦しみからの脱却、ありとあらゆる柵から解放され「ほとけ」となる、または他を「ほとけ」とならしめるのが仏教の最大の目的であります。
 兎角、生きるというのは辛いこと、苦しいことがたくさんあります。この苦しいこと辛いことから解き放たれるための方法論がいろんな角度から説かれているのが仏教なのです。
 そして、仏教の基本的な考えにはいろんなものがありますが、それらを一貫すると、「諸悪莫作 衆善奉行」(悪いことをするな、善いことをしなさい)という言葉にまとめることができます。
こんな簡単な道徳的なこと誰だって知っているかと思いますが、この世界で本当に悪いことをしないで善いことだけをしている人間は存在しないでしょう。なぜならば、我々は、何が悪いことで、何が善いことなのかさえも明確にできないからです。
 真理はいつでもシンプルです。ですがそれを常時行動に移すことは大変難しいことなのです。
仏教は我々に善悪とはこういうものですよと、正しく生きる為の道しるべを優しく提示してくれるのです。

龍鳳院
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